人生は一生勉強
2016年11月30日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
私はこれと言った趣味がないのですが、誰かに趣味を聞かれた場合には、唯一趣味と言えるようなものだとして「読書」と答えるようにしています。
そんな私が、辟易するぐらい「読書」という行為を褒めちぎる言葉で埋め尽くされている「人生で大切なことは、すべて『書店』で買える。」という本を読みました。
そんな本書の中で、もっとも印象に残ったのが、「本好きな子供に育てる方法」という部分です。
「『遊んでばかりいないで、本を読みなさい!』と言われ続けた子は本嫌いになります。『~しなさい!』と強制されることは大人でも大嫌いなはずです。自分が嫌いなことを相手に強要してはいけません。子供に本を読ませるのなんてとっても簡単です。普段からあなたが本を楽しそうに読む姿を見せればいいだけです。できればこっそり隠れながら読書するくらいが子供の好奇心をそそります。そして、子供はそっくりそのまま真似をするようになります。」
私も常日頃から、このことは真理だと思っています。
そして、ここでは、「本好きな子供に育てる方法」と言っていますが、これは「勉強好きな子供に育てる方法」と言い換えることができると思っています。
全ての大人に胸に手を当てて考えていただければと思いますが、「勉強しなさい」ということを口に出して言わなければならない状況で、子供は勉強するようになるのでしょうか。
少なくとも、その子が前向きに勉強するわけないことなど、自分の過去を思い出してみればわかるはずです。(笑)
多くの大人は、「私は勉強しなかったことを大いに反省しているから、お前には勉強してもっといい人生を送ってもらいたいから、勉強しろと言っているんだ。」なんてことを言いますが、それは大きな間違いで、意味のないことです。
その親御さんがしなければならないのは、自分が勉強しなかったことを反省することでも、子供に勉強しろと言うことでもありません。
今すぐ、「勉強すること(本を読むこと)」です。
なぜなら、「勉強する」べきタイミングに決まった時間などないからです。人間は、そのときそのときで、課題を抱えながら生きています。そして、むしろ年をとればとるほど、その課題は複雑なものとなります。
それを解決する方法は、まさにこの本の中に書かれていることですが、長い歴史の中で自分以外の人々が、同じような課題に直面してそれを解決したプロセスやその結果を本(知識)と言う形でまとめてくれたものを自分の中に吸収し、それを自分の課題に適用することです。
ですから、どんな人も自らが課題に直面している場合において、「自分が勉強しなかったことを反省することなどありえないのです。
すべきことは、その課題を解決するまで、「勉強する」ことです。
そう考えると、塾の前で子供の送迎のためにずらっと並ぶ車の中でテレビを見ているか、携帯をいじっている親御さんを見ていると、ものすごくもったいない気持ちになります。
そんな時間があるなら、自分自身が抱える課題の解決のために夢中になって家で本をむさぼり読んでいる姿を子供に見せるだけで、その子供にとっては、塾など行かせなくとも、自らの力で勉強して結果を出す方法を見つけさせることができるようになるのですから。