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信用2.0

2023年4月30日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回ご紹介したキングコング西野さんの「夢と金」の中で、「前著にも増して『好感度』を犠牲にしながら、きっちり『信用』を作ることに成功した内容だ」という感想を書きまして、「信用」というキーワードに着目しようかなと思っていた矢先に、ホリエモンこと堀江貴文氏が「信用2.0」というタイトルの本を出されたとのことで早速購入し、読んでみました。

そんな流れで読み始めた本書ですが、著者は冒頭で次のように断りを入れています。

「僕は生きていくうえで一番大切にすべきものは『信用』だと答える。そして、多くの人も『私もそう思ってました』と言う。しかし、そこには大きなずれがある。ほとんどの人が『信用』を誤解している。現代においては『信用』を支える原理そのものが変わってしまったのだ。この点を整理しないと古く『間違った信用(信用1.0)』を追い求めるだけのバカげた世界がいつまでも続くことになる。『新時代の信用(信用2.0)』を考える上で、僕という存在は格好の材料だと思う。」

いきなり冒頭からホリエモン節が炸裂といった感じですが、以下に堀江氏の言う「信用2.0」とはなにかについて以下に本書の該当部分から引用します。

「まず信用とは『人からの評価』で、それは企業でいうところの貸借対照表(B/S)のような考え方で把握することができる。B/Sの資産の部に載るようなもの、例えば、現金預金、株式などは流動資産、そしてPC、スマホ、車、持ち家など形のある物に資格・免許、学歴、職歴などを加えた有形固定資産、この二つはかなり輪郭がはっきりした(目に見える)持ち物だ。それ以外の輪郭がはっきりしない(目に見えない)がその人が持っているものすべてが無形資産だ。例えば、知識、技能、経験、人脈、才能、人間性など。私は、前者の目に見える持ち物を『信用1.0』、後者の目に見えない持ち物を『信用2.0』と捉え、これからの社会においては圧倒的に後者が重要だと考えている。」

ではなぜ、目に見える資産(信用1.0)ではなく、見えない無形資産(信用2.0)がこれからの時代に役に立つのか、こちらについても以下に要約します。

「テクノロジー進化によりドッグイヤーと呼ばれるほど会社のビジネスモデルの賞味期限が短くなってしまった。そのような時代において『信用1.0』は今までのようには機能しにくくなる。一方で、無形資産をフル活用して実績を積み上げ、それが着実に増えていることを他者に見える形にしていくことができれば、社会環境がどのように変化しようが、他者の協力を得られるようになり生き抜いていくことができるようになる。具体的には、自分なりに何か目標を定め、仮説を立ててそれに挑み、成果を上げ、そしてこれを繰り上げしていくこと。これによって、その無形資産は大きくなっていく。これが信用2.0の本質だ。」

これに加えて、形のある「信用1.0」よりも確かに形のない「信用2.0」が有効であることが残酷なほど理解できる著者一流の指摘をされています。

「日本にはどうも謙遜することを美徳とする風潮がある。しかし、目に見えない資産を誇るのは決して恥ずかしいことではない。ダサいのは、形のある資産を増やして自信を持とうとする人間のほうである。金持ちになったとたんに態度がデカくなる人。いい年になってもいまだに東大卒であることを鼻にかけている人。ブランド品を身にまとっていい気になっている人。子供にお受験をさせていい学校に入れたことを自慢している人。。むしろそういう人たちは、自分の人となりに自信が何のだろう。だからこそ、目に見える資産で『武装』して、自分の無形資産の乏しさを隠そうとしているわけだ。」

本書の主題は「重視すべき信用の内容が変わった」ということだったのですが、図らずもこの著者の指摘を受けて改めて冷静に社会を見渡してみると、「仮説を立ててそれに挑み、成果を上げ、そしてこれを繰り上げしていく」ことは、時代に関係なく今までもこれからも成功へのキーポイントでありつづけると考えたほうが妥当なのではないかと思えてきました。

つまり、テクノロジーの進化が、ビジネスモデルの賞味期限を短くしたことによって、「信用1.0」より「信用2.0」の存在意義を大きくしたという側面はその通りですが、もう一つ、テクノロジーの進化が、「信用2.0」を獲得するためのコストを圧倒的に小さくしてしまったという側面のほうが大きいような気がします。

 

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