ざんねんな目の付け所
2017年11月13日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日(2017年11月6日)の日経MJに、サンシャイン水族館と高橋書店が「ざんねんないきもの展」を共同開催するというニュースを取り上げていました。
この展示は、高橋書店が出版し100万部を突破した「ざんねんないきもの事典」に登場する「青い舌で敵を威嚇するが全然きかない」というアオジタトカゲなど「マイナスな部分にこそ魅力がある」というテーマで20種類くらいの生き物を展示するというものです。
また、サンシャイン水族館は、以前にも「毒毒毒毒毒毒毒毒毒(もうどく)展」という決してメジャーにはなりえない生き物の魅力を発信する展示会を開いた実績もあるようです。
このような試みに対して私は、比較的というよりは非常に好意的に受け止める質です。
というのも、中高生のころから東京の目黒にある世界で唯一の「寄生虫博物館」についてものすごく興味を持っていて、東京の大学に行ったら真っ先にそこを見学しようと思っていまして、大学入学と同時にその目的を達成しました。
また、数年前になりますが、沼津市に深海生物に特化した「深海水族館」がオープンしたのですが、ここもオープン後すでに数回訪れています。
これらマイナー水族館は、明らかに一般的な水族館や博物館と比べて限られた分野に特化しているため、運営コストを圧倒的に安く抑えることができると思います。
しかも、他の施設とのテーマによる競争がないため、爆発的な集客は見込めなくとも、その分野に興味を持つ人間や怖いもの見たさの人間など一定の集客は確保できるのです。
いや、沼津の深海水族館に至っては、一定の集客どころか運営側の当初の見込みを大きく上回る集客をいまだに続けています。
このような少しずらした視点は、特に資金に余裕のない地方の活性化のためには必須なものだと思います。