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眠れるミャンマーが目を覚ました

2012年11月24日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

約二週間にわたる東南アジアの旅も終わりに近づいてきました。現在、成田までの最終フライトを待つためクアラルンプールの空港のラウンジでこの記事を書いているところです。

マレーシアの首都クアラルンプールの風景

フィリピンの首都マニラの風景

ミャンマーの最大都市ヤンゴンの風景

この旅では、それぞれ現地のパートナーの協力を得られたことで通常の旅行では見ることができないであろうかなり深いところまでも見ることができました。(マレーシアに関しては、単なるトランジットを利用して一人でふらふらしていただけですが、それはそれでよい経験でした)

行程の最後は、アジア最後のフロンティアだといわれるミャンマーです。

最近、日本では、テレビなどで改革開放のスピードが上がったこの国を日本の有力な企業の進出先として大絶賛するものが多くなっています。

中国、韓国と違って超親日的で、人々は手先が器用で、理解力もある。

また、仏教国だということもあって、考え方が日本人に非常に似ている。

このように、どの番組を見てもあたかも欠点が何一つない魅力的な進出先だという内容でした。

しかし、どう考えてもそんな甘い話はあるわけがないと、実際のところを確かめてみようという懐疑的な気持ちで入国しました。

実際に、人々に接してみて、私の事前の予想にもかかわらずほぼ8割方は報道が正しかったといってもよいかと思います。

特に、考え方や人への接し方などが非常に近いという印象を受けました。

たとえば、日本人の「遠慮」とか「(ご)縁」「絆」という言葉葉、日本人にしか本当のところは理解できないと思っていましたが、彼らはこれらの意味をしっかりと共有できると思いました。

なぜなら、ミャンマーの言葉にもそれと同じ語彙が存在するからです。

また、「本当は~したいのに、まず相手の気持ちを確かめるまでは、~したいという気持ちを伝えることをためらう」という言葉と行動が裏腹なのに、それがコミュニケーションの常識として成立していることを発見したときには本当に驚きました。

このようなことから、たとえば、企業への高い忠誠心や取引先への義理といったことが文化に根付いているのかもしれません。

また、妙に現実的な批判能力を内に秘めているところも何か日本人に通じるような気がしました。

というのも、ヤンゴンで英語教師をしている方と両国の英語教育について議論する機会を得たのですが、彼女から次のような言葉を聞くことができました。

「英国からの独立を我々、特に知識層は祝う気持ちにはなれない。軍政の教育行政はミャンマーから教育の機会を奪った。よほど英国植民地時代の制度のほうが国民に機会を与えていた。」

このようなところからも、国民としての実力の深さを強く印象付けられます。

しかし、現在の国としての実力を考えれば、長い軍政によるほとんど鎖国といえる政策によりインフラなどの整備はひどいものです。

冒頭の三つの都市の写真を見れば一目瞭然ではないでしょうか。

先ほどの英語の教師の方のお怒りもごもっともと言えます。

しかしながら、だからこそ、日本にとっては今がチャンスといえるのではないでしょうか。

ここ20年は、このような親日国家にもかかわらず日本はミャンマーとの関わりを非常に限定的なものにしてしまいました。

その間に、中国や韓国は投資を継続してきたのです。

その遅れは今、彼らとの信頼関係で取り戻さなければなりません。

LVとしてもその一助となれるようこの国を注視していきたいと思います。