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英語に韓国語の波

2021年10月18日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日(2021年10月6日)のBBCのウェブに「オックスフォード辞典に韓国語の波」という記事があげられました。

以下記事を要約します。

「ネットフリックスで韓国映画を見たり、音楽配信アプリでK-POPグループの音楽を聴いたり、、、。生活のどこかに韓国の影響を受けている人は多いだろう。そしてその影響は今、オックスフォード英語辞典にまで及んだ。英オックスフォード大学が出版する『英言語の権威』である同辞典の最新版には、韓国語から新たに26語が収録された。オックスフォード英語辞典はこれについて声明で、『我々はみな、韓国の波のてっぺんに乗っている』と表現した。」

とは言え、このブログで何度も取り上げてきたように、英語が他の国の言語の要素を吸収していくのは、この韓国語に始まったことではなく、今までの英語の歴史の中でずっと行われてきたことです。

事実英語は、ゲルマンの言葉、具体的には低地ドイツ語からスタートして、デーン人のデンマーク語、ノルマン人のフランス語、もちろんラテン語に関しては長い間ずっと影響を受けてきました。

それだけではなく、日本語だって「TSUNAMI」「SUSHI」はもちろんのこと日本経済が元気だった時には、「カイゼン」「カンバン」などの経済用語も含め英語に影響を与えてきました。

そして今、韓国語がエンターテイメントの分野を中心に同じように英語に大きな影響を与えている真っ最中だということです。

このことは何を意味するのか。

私は以前に「母語で科学できる幸せ」という記事の中で以下のようなことを書きました。

「マイナーな日本語という西欧語と全く文化背景の異なる言語で『科学』するということは、彼らのメインストリームな見方とは異なる、彼らからすると『おもしろいなあ』と思える視点から『科学』することができるということなのです。」

英語はその歴史の中でずっと、さまざまな言語によって成立する「おもしろいなあ」と思える概念を積極的に取り入れてきました。

そのことは、イギリスやアメリカが世界中の優秀な学生を留学生として受け入れ続けていることとも深く関係していることだと思います。

自分自身がメインストリームであり続けるには、マイナーな文化における「おもしろいなあ」をどんどん認めて吸収し続けるという一見矛盾した姿勢を維持する必要があるということなのかもしれません。

そんな中で、「カイゼン」「カンバン」に続く英語に取り込まれる彼らに「おもしろいなあ」と思わせる日本語がなかなか聞こえてこないのは何とも残念なことです。