日本語擬態語辞典 #312
2024年3月26日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 日本語擬態語辞典
【著者】 五味 太郎
【出版社】 講談社
【価格】 ¥700+税
【購入】 こちら
代表ブログにてご紹介した慶応大学の今井むつみ先生の「言語の本質」で紹介されていた本です。
本書はあくまでも「日本語擬態語辞典」なので、こちらの書籍紹介ブログでご紹介することに違和感を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
では、それなのになぜ私が本書を取り上げたのか。
それは、本書が主に日本を訪れる外国人に向けて作られたものなので、取り上げられた日本語の擬態語について、すべて英語での「解説」がついているからです。
そして、日本語はオノマトペ(擬声語と擬態語を合わせた概念)が世界で最も発達した言語のひとつであるのに対して、英語はそれらを動詞や副詞のバリエーションで表現する非常に対照的な言語なので、その解説は一対一の逐語訳で済ますことはできず、その様子の表現を文章をもってなされているのです。
しかも、本書の著者である五味太郎氏は、絵本作家という「もやもや」「どろどろ」「ごちゃごちゃ」「ぐだぐだ」「へらへら」「うろうろ」の専門家なのです。
つまり、本書は私がずっと大切にしてきている「しなやか英語辞典」の実践をこの世で最も上手にやってのけられる職業人がやった結果そのものだということです。
皆様にもこの「いい仕事」をどうかご堪能いただきたいと思います。