
英語の多動力 #198
2018年10月18日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 堀江 貴文
【出版社】 DHC
【価格】 ¥1,400+ 税
【購入】 こちら
著者の堀江氏は英語教育の専門家ではありませんので、本書から具体的な英語学習に資する具体的な方法論を得ようと思っても、当然ですが多くを得られるものではありません。
ですが、日本人として英語を学ぶことの「意味合い」を明確にするには非常に価値のある内容になっています。
堀江氏の今までの主張からすると、英語学習なしにコミュニケーションをとることができるAI翻訳の時代になれば、「今後は英語学習に関わる努力は無駄以外の何物でもなくなる」という論が展開されるのではないかと思っていました。
しかし、本書で彼は「AI翻訳が発展したとしても、日本人は英語を身に付けるべきだ。」とはっきりと述べられています。
なぜなら、「直に生身の人間同士でコミュニケーションをとりたい」という人間本来の欲求はAI翻訳の時代になってもなくなることはないため、生身で「英語ができる」ことの価値がゼロになることはないからです。
テクノロジー至上主義の彼からこのような言葉を聞いたことで、私自身、本書を通して英語を学ぶことの「意味合い」についての従来から持っていた自分の確信の正当性を再確認できたと思っています。
いやむしろ、AI時代にも英語教育に関わる覚悟を持つ私としては、ほとんどの人が英語学習をせずAI翻訳に頼るような世界になればなるほど、本当に英語が分かる人の希少性は増すことになると考えるべきだと思いました。
そして、その希少性を得るための英語学習を最小のコストと時間で達成する必要性は今よりもずっと高まるはずだとも確信しました。
文責:代表 秋山昌広