英語の発音と綴り #309
2024年2月3日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語の発音と綴り
【著者】 大名 力
【出版社】 中公新書
【価格】 ¥940+税
【購入】 こちら
英語は、ヨーロッパ言語の中でも「発音」と「綴り」が一致しないことで悪名が高いというのは周知の事実ですが、本書はこの二つのそれぞれに関する説明、および二つの関係についての説明を非常に丁寧にしてくれています。
ただ、このブログをご覧いただいている方にとっては、「発音」に関しては、すでに#285「英語リスニングの鬼100則」にて十分な理解を済ませているはず(ただ、本書はそれよりもかなり詳しいのですが、詳しすぎて逆に混乱しそうなので私もすべてを記憶するのはやめました。)なので、本書では特に「綴り」および「発音と綴りの関係」について大きな学びがあると思われます。
基本的に、英語の綴りは誰か特定の人物や組織が計画的に規則を定めて体系化したものではなく、歴史の中で様々な紆余曲折の中で現在の体系に至ったものなので、それがなぜ現在そのようになっているのかということを「分かりやすい」形で明らかにするのは至難の業であることは誰もが認めることでしょう。
しかし、本書の著者はこの根源的に困難なミッションを完璧とは言わないまでもかなりの精度で成し遂げていると私は感じました。
私自身、すべての項目を完璧に理解したとは決して言えませんが、それでも本書に出会えてよかったと本書との出会いに感謝しています。