
英作文の技術 #356
2025年11月28日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 英作文の技術
【著者】 澤井 康佑 / マーク・ピーターセン
【出版社】 中公新書
【価格】 ¥1,100 +税
【購入】 こちら
私の中学時代の恩師である「K先生」の口癖が「秋山君ね、英語はね、通じればいいんだよ~。だから英作文ができれば英語ができるということなんだよ。」だったことは今まで何度か私のブログでお伝えしてきました。
その言葉に素直に感化された私は、そのことを当たり前だと思って今まで生きてきました。
そして、それがランゲッジ・ヴィレッジの創業を経て、「国内留学」への登竜門として定めている「文法講座」の開設につながり、その中で「英文法の理解と記憶からの英作文の徹底」に拘り抜いていることからもその時の先生の私への影響力の大きさを改めて感じています。
ただ、私自身が「英作文」というものが日本人にとっての英語学習にとって最も重要なことだと確信している一方で、日本の英語教育界では、そのような認識がされておらず、その最も重要だと信じるものが大学入試において「おまけ」的な扱いになり下がってしまっていることに、学生の時から大きな疑問と不満を抱いてきました。
本書は、私がランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座」を作ったことと同じような課題意識をもった著者によって書かれたものです。
しかしながら、課題意識は同じでも以下のような違いはありました。
まず私は、最も重要な骨格をSV,SVO,SVCの3項目(もしくはそれにSVOO,SVOCを追加した5項目)としてシンプルに分けているのに対して、本書はそれら五つの文型とその後につく修飾語や目的語の種類(名詞や分詞など)のバリエーションを含めた24項目に分けています。
私としては、最初このことにかなり大きな違和感をもって読み進めなければなりませんでした。
なぜなら、英文法の攻略には文型のシンプルさこそが何よりも鍵だと考えているからです。
ただ、「4泊5日」という非常にタイトな時間の中で目的を達成させるために、何よりもシンプルさを重視しなければならないという私特有の事情に対し、中高生を中心とした時間に余裕のある人たちにじっくりと時間をかけて細かなバリエーションを完全に網羅して把握させるという著者の立ち位置の違いを把握したことで、最終的にその違和感はかなり小さくなっていきました。
(ただそれでも、24項目というのは人間の認知整理の能力に照らしても少々やりすぎで、その点は改善の余地があるように思いますが。)
それを踏まえても、知識の拡充という意味で十分な自信をもってお勧めできる一冊だと思います。









