代表ブログ

小学校英語の移行期間

2018年2月12日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日(2018年2月8日)のヤフートップニュースで「小学校英語を2年前倒しで行う自治体がある」との記事がありました。

このブログでは何度も紹介していることですが、2020年に英語の授業が全国の小学3~6年で本格導入されることになっています。

厳密に言えば、3、4年が成績評価の対象とはならない「外国語活動」として35時限、5、6年は成績評価の対象となる正式教科として「外国語科」の授業を70時限受けることになります。

ただし、文科省は移行期間というのを設けており、2018、2019年度にも少なくとも3、4年で15時限、5、6年で50時限の英語授業に取り組むよう各市町村教委に通知しています。

ちなみに、うちの三つ子はこの4月に小学3年生になりますので、その移行期間が適応されることになります。ここまで強硬に小学校英語に反対している人間の子供たちがまさにその導入の移行期間に該当学年になるというのはなにか運命のいたずらのようにも感じてしまいます。(笑)

この記事はその移行期間の扱いについて、ある意味「真剣」にとらえている自治体について以下のように紹介しています。

「北九州市教委は、この時間数では「新3年生が5年生になる時に英語授業が急増し、負担が大きい」とも判断。5時限目までの曜日に6時限目を入れたり、昼休み後に15分の短時間学習を設けたりして20年度と同じ時間数を確保することにした。教科ではないため成績の評価はしない。市教委はこれに併せ、現在44人の外国語指導助手(ALT)を増員する方針。英会話教室の元講師など経験豊富な日本人を十数人採用する考えで、18年度当初予算案に人件費約4千万円を盛り込む。」

非常に「真剣」にこの問題に対応されているなと感心する一方で、でもやはり私としては、「問題の本質はそこではないのにな~」という感想を持ってしまいます。

もし、そこにお金と時間をかける余裕があるのであれば、なぜ教師のスキル向上にかけるという選択肢を検討しないのか。

問題の第一歩は量ではなく明らかに質の問題で、量はそのあとから解決すべきです。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆