叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
2022年11月16日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
以前に一橋大学の楠木教授の「逆・タイムマシン経営論」をご紹介して、「歴史を読み返すことによって、それぞれが現在進行形で起こっていたまさにその時に世の中がどのように考え、行動していたかを確認することで物事の本質を浮き彫りにする」ことの重要性を学びました。
今回、その本の中で明らかにされたことの重要性を「逆の意味で」体感するような読書体験をしましたのでご報告いたします。
読んだ本は、ひろゆき氏の「叩かれるから今まで黙っておいた『世の中の真実』」です。
「逆の意味で」という書き方をしたのは、ひろゆき氏がこの本を書かれた当時には、そのものの見方が世の中の大勢とは大きく異なっただったもの(叩かれるから黙っておいたくらいですから)が、今では私を含め誰もがそれを実感できるようになってしまったからです。
しかも、本書は2020年12月に書かれたものなので、その「寝かせた期間」はたったの二年ということになりますので、この二年間の変化には大変驚かされます。
そのうちの一つを以下にご紹介します。
「今、アルバイトをしている人たちは『時給が上がってほしい』と思いながら働いていることでしょう。しかし、実はそうなることで雇用される側が被るリスクが2つあります。一つは、人件費に圧迫されて経営状態が悪くなり、店がつぶれること。もう一つは、人間に代わる機械の導入が進むことです。このどちらによっても職を失い1円も入らないことになるからです。ロボットならどんなに長時間労働させてもブラック企業だなんて文句は言われないし、働き方改革に頭を悩ませる必要もありません。こうすることで、雇う必要があるのは例えばマクドナルドで言えば調理をするスタッフだけになります。それによって従業員一人当たりの生産性が高く保たれるのです。」
お恥ずかしながら、私も今年の8月28日の時点で「セルフレジと英語の教科書の意外な関係」という記事を書き、そんな時代はまだまだ来ず、特に日本のDX化はまだまだ混乱期が続きそうだと考えていました。
しかし、最近になって典型的な地方都市である富士市のダイソーでも会計が「全面的に」セルフレジ化され、私自身最初は恐る恐るだったのですが、実際には拍子抜けするようにスムーズに完了してしまいました。
また、その店はお年寄りの利用が結構多く、大丈夫かなと心配しながら観察していたのですが、最初は戸惑う方が大半ですが、全部で4~5台のセルフレジに一人だけのスタッフの簡単な説明で要領を得ているようでした。
おそらく次回からはお年寄りであってもほとんどの方が不便を感じずに買い物ができるだろうなというのが実感です。
ここで重要なのは、「圧倒的に」シンプルなプロセスで対処可能にする「技術力」と、「全面的に」デジタル化して例外を許さないようにする導入側の「勇気」だと確信しました。
ひろゆき氏の指摘からたったの二年、いやもっと言えば私の実感が180度変わってしまうのにたったの3か月ちょっとだったことに、改めて時代の変化の大きさと速さを思い知らされました。