
英語的思考を読む 英語文章読本Ⅱ #259
2021年11月17日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語的思考を読む 英語文章読本Ⅱ
【著者】 阿部 公彦
【出版社】 研究社
【価格】 ¥2,100 + 税
【購入】 こちら
#257「英語文章読本」の続編です。
今まで#256「『英語が読める』の9割は誤読」から始まり#257を含めた三冊を、「『高尚』で『まどろっこしい』英文に対してどのようにアプローチしたらよいか」シリーズとして紹介してきましたが、4冊目の本書がとりあえずのラストです。
著者は本書の狙いを次のように述べています。
「(英語の発信力が問う教育システムに変わりつつありますが)発信するためには、そもそも読んだり聞いたりしなくては話にならない。しかも単に情報処理のために読むのではない。『A』と相手が伝えてきたことを、『A』として受け取るということだけが読みではありません。それは単なる事務能力です。機械でもできます。読むとは相手の表現に対し、積極的に身を乗り出していくことです。相手に興味を持ったり、時には退屈したり、難しければそれを解きほぐそうとしたり、やさしくてもそのやさしさの真相を見極め、微妙なニュアンスに聞き耳を立てながら、考えたり想像したり、場合によっては怒ったり喜んだりする。国の教育システムを改革しようとするときに、そのような視点が欠如しているという現状に私は大きな危機を覚えます。」
なるほど、今回この「『高尚』で『まどろっこしい』英文に対してどのようにアプローチしたらよいか」シリーズ4冊を読んだ結果、私自身明らかに英語力全体の底上げにつながったという実感があります。
そして、この実感の源というのはまさに著者の狙いそのものなのではないかと思っています。
是非、皆様にはこの4冊をまとめて読まれることを強くお勧めします。