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インターネットの魅力と脅威

2012年5月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

家電量販店5位のビックカメラが同6位のコジマを買収することになりました。

買収後にビックは売上高で業界2位となるようです。

しかし、この買収、必ずしもビックカメラが業績好調だからやるということでもないようです。

昨年三月で終わった家電エコポイントや、昨夏の地上デジタル放送への移行に伴う駆け込み需要の反動減もあり、家電量販市場はこの二年で二兆円も縮小してしまったとのことです。

その中でもコジマ電器は10年前には業界一位だったのに、今ではこちら富士市でも立地としては、いい場所にあるのにお店の人気はいまひとつで大丈夫かな?と思っていたところでした。

ヤマダ電機が現在業界一位で1兆円以上を売り上げているようですが、利益率で見ると非常に儲からないビジネスに業界としてなってしまっているようです。

家電量販店業界の中での熾烈な価格競争もあると思います。

しかし、それ以上に、インターネットによる最安値価格表示による販売という新しい市場の出現が、よりいっそう家電量販店市場を儲からない業界にしてしまっているようです。

インターネットの力は既存のビジネスにとっては本当に諸刃の剣です。

既存業界もHPの運営などでインターネットなしでは存在できないのは間違いないと思います。

しかし、いままでインターネットの弱さだと思われていた、「実際に実物を見ることができない」という点も、SNSの発達により、口コミや評価を全国の利用者から得られるようになって、自らが実際に触るよりもっと有益な情報を得られ、より安心して最安値で買うことができるのですから。

ですから、今回のビックカメラのコジマ買収も根本的な解決にはなっていないと思います。

実際に店舗という固定資産をもってビジネスモデルを確立してしまっている彼らが、このインターネットを味方に付けて、ビジネスを展開するにはどうしたらよいのか?

これは、彼らだけではなく、すべてのビジネスに携わる人間の大きな課題だと思います。