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物語の魔法

2009年6月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今週はThe Goalという本の紹介をしたいと思います。

この本は新しい生産管理手法「制約理論」を小説という形で物語形式で説明している珍しい本でした。

制約理論、スループット会計という言葉自体は、会計を学んだときに耳にしているものですが伝統的会計の枠外のものなのでさらっと触りだけを耳にしたにすぎなかったため、あまりよく理解してませんでした。

また、理論を説明書きで理解しようとしても、どうしてもしっくりこないところがあり、それを「腑に落とす」ことができていませんでした。

しかし、この本では、「主人公の工場長が不振の自らの工場を物理学者である大学の恩師から制約理論に基づいたアドバイスを少しずつもらいながら自分たちで考え、試行錯誤しながら工場を再建していく」という物語を展開することによって、最終的にこの理論を体感的に理解できるように書かれていました。

なかなか、解説文という形ではその場で頭で理解はできたとしても「腑に落ちる」というレベルまではいかないと思います。

それを物語という形で、読者が感情移入できるような形、若しくは疑似体験できるような形で表現すると、実際に体験することまではいかなくても非常に理解しやすく自分のものにしやすいのだなと思いました。

まさに物語の魔法と言えるとおもいます。

ここで、私たちLVも言葉を教科書で解説文という形で説明するのではなく、生活と言葉を融合させるということにより物語という形で皆さんの「腑に落とす」ことにつながっているのかなと思いました。

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