日本人と英語

リンゴ購入も会社買収も同じ買い物

2019年3月24日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「プロフェッショナルイングリッシュ」からいくつかテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは、「日常英会話」と「ビジネス英会話」の関係についてです。

このテーマはランゲッジ・ヴィレッジが日本人の英語学習者にとって最も重要な課題だと認識してきたものです。

ランゲッジ・ヴィレッジへのお問合せで私が一番がっかりしてしまう質問として、「ビジネス英会話のコースはありますか?」というものだということは、このブログで、何度もお伝えしてきました。

そして、その質問に対する答えとして、「ビジネス英会話なんてものはそもそもこの世に存在しませんよ。」の一言を付け加えながら、ウェブサイトのこのページを是非読んでくださいと伝えています。

私がこの質問に対してがっかりしてしまう理由は、この質問をしてしまうということ自体、その方の英語学習に対する姿勢が間違った方向を向いてしまっていることの証明になってしまっていると思うからです。

最近になって、ほとんどのお客様がサイトをご覧いただいてからお問い合わせをしていただくようになってきたことから、この手の質問はかなり減ってきました。

ただ、完全になくなったわけではありません。

そんな折、本書にランゲッジ・ヴィレッジのこの考え方をサポートしてくださる次のような指摘があったのを発見しました。

「時としてビジネス英語という言葉には違和感を覚えます。それは、それが日常英語と対比して使われる時です。実際はビジネス英語と日常英語は相反するものではありません。仕事も日常生活の一部ですから、日常英語にはビジネス英語も含まれるはずです。従って、ビジネス英語は日常を離れた特別なものではなく、ましてや高尚なものでもありません。何かを買う。それが高いか安いか。その駆け引きの呼吸は対照がリンゴであっても会社であっても同じです。」

物事の本質を捉えれば、結局は一つの結論に行きつきます。

これは当たり前のことなのですが、孤軍奮闘を長くしていると、同じ結論を導き出しているケースに出会うと何ともうれしい気持ちになるものです。

 

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