おすすめ書籍紹介

英語 最後の学習法 #254

2021年10月13日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 英語 最後の学習法

【著者】  高橋敏之

【出版社】 the japantimes 出版

【価格】  ¥1,400 + 税

【購入】    こちら

著者はランゲッジ・ヴィレッジがよく広告を出してきた英語学習者向けの英字新聞「The Japan Times Alfa」の編集長ですので、親しみを持って読ませていただきました。

彼は、大学卒業後、大学入試予備校の英語講師、英語教材編集者、そして最後に英字新聞の編集長という言ってみれば英語を様々な角度から取り扱ってきたという経歴の持ち主です。

そんな英語に対する多面的な視点を持たれた著者の主張の中で最も印象的だったのは、「英語学習のゴールを定めること」を念頭に置くことがどんな個別具体的な学習法の選択にも優先するというものです。

この視点なくしてただ「英語を身に着けたい」とやみくもに学習を開始してもたいていは「労多くして功少なし」とならざるを得ないことは、学校英語を「しかたなく」学んできた多くの日本人が経験していることだと思います。

この著者の主張を聞いていて私が子供のころから感じてきた違和感を再認識しました。

それは、英語に限らず日本人の多くは「学校の宿題」を当たり前のことと考えていることに対する違和感です。

私は中学生のころからずっと「学校の宿題」に反感を抱いてきました。

なぜか、例えば「漢字の書き取り」を例にあげますが、人それぞれ、漢字の習得度は違って当然にもかかわらず、クラス全体に対して一律の内容を課すということになり、これは「手段の目的化」以外の何物でもなく、あまりに理不尽なことだと思ったからです。

そうではなく、本来あるべきことは、生徒の習得度を把握した上で個人個人が到達したい習得度とのギャップを埋めるために必要な手段を選択させることであるはずだからです。

残念ながら多くの日本人はこの選択を与えられてこなかったため、「手段の目的化」の発想から大人になっても抜けきれず、別に誰からも強制されているわけでもない「英語学習」についても、世の中で一般的に妥当だとされている「学習法」に無批判に飛びつき、挫折するということを繰り返しているように見えます。

その様な日本の多くの英語学習者に対して、「英語学習のゴールを定めること」を前提とした上で、「最後」となるような個別具体的な学習法を提案するというのが本書の趣旨です。

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