英熟語図鑑 #240
2020年7月13日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 清水建二・すずきひろし・本間昭文
【出版社】 かんき出版
【価格】 ¥1,600 + 税
【購入】 こちら
#191にてご紹介した「英単語の語源図鑑」は、2018年5月の発売以来続編も含めシリーズ合計80万部のベストセラーとなりました。
今回ご紹介するのは、その姉妹編「熟語版」です。
本書の冒頭に英語学習の金言がいきなり書かれていました。
「英語学習で最も大事なこと—それは、中学校の教科書に出てくるような基本動詞をうまく使いこなせるようになることです。難しい単語を一切使わず、『中学校で習う単語』だけによる学習法、これこそまさに最短かつ最善な方法です。」
なぜこの一節をご紹介したか、それはこのことは実は私の自著「富士山メソッド」の主題である「しなやか英語」と「ごつごつ英語」ともドンピシャで重なる、英語学習にとって非常に重要なポイントだからです。
その本の中で私は、自分のアメリカ留学の体験談と併せて、基本動詞と副詞の組み合わせである「熟語(しなやか英語)」の重要性について力説しているのですが、このことは私のみならず、実際に留学した経験を持つ人はこのことを否が応でも理解せざるを得なかったと思います。
しかし、これらはそのシンプルさとは裏腹に、いやシンプルだからこそ「とらえどころがない」わけで、海外留学において否が応でも向き合わされる以外では、非常に学習機会を得るのが難しいという性質があります。
本書は、その「とらえどころがない」ものをできる限り「とらえどころのある」ものにした傑作だと思いますし、その効果についても、前著の売れ行きが証明しているかと思います。