日本人と英語

「脳内ぼやき」のススメ

2023年1月19日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語ネイティブ脳みそのつくりかた」からテーマをいただいて書きたいと思いますが、第一回目のテーマは「関連付けの効果」です。

書籍紹介ブログにおいて私は以下のように書きました。

「本書は冒頭より日本の英語教育に対する非常に強烈な批判が展開されており、少々とっつきにくく感じられつつも次第に説得力を増して、最終的には100%著者の意見に同意させられました。」

このように私がブログ内で著者に大いに賛同したのは、著者のメソッドと私のメソッドが「関連付けの効果」という点において同意というレベルにとどまらず全く同一だと思ったからです。

以下、「脳内ぼやき」についての記述部分を引用します。

「たいていの人は今まで身の回りの物を英語で何というか、知っていても自分に関連付けたり、改めて意識したことはないはずだ。留学すると『TOEFL100点以上取って自信満々で留学したのに、いったん英語圏に行っちゃうと、白菜って何だっけ?みたいなことが分からず無力感に叩きのめされた』なんてことがよくあるがこれは『関連づけ」を怠った結果だ。ではどうするか、脳みそに『自分の私物が英語でなんて言うか』を叩き込むのだ。まずは毎日何時間も過ごす自分の部屋に置かれているものをすべて英語化する。ただ、これらを丸暗記するのがゴールじゃない。これらを使って、例えば『The bed frameが古くなってきたかな』とか『The ceilingが雨漏りしてる!』とかルー大柴の調子で『脳内ぼやき』をするのだ。英語が分からない部分は日本語で構わないので生きた英語に少しずつ脳内の思考を侵食させていく。私物の総英語化が終わったら、目に入るいろいろなものが気になって『あ、これ英語で何というんだろう』という疑問が浮かび始めるから。」

そうなんです。

私のブログを読んでくださっている方はすぐに気が付かれると思いますが、著者のこの「脳内ぼやき」は私はランゲッジ・ヴィレッジのウェブサイトで公開している「街角英語実況中継学習法」そのものと言ってもいいほど酷似しているのです。

別にパクリだと言いたいわけではないですよ。(笑)

「関連づけ」について突き詰めれば結果、このような形に収斂していくはずですから。しかも本書にはこの「関連づけ」の効果について次のように理論的にまとめてくれていたのでそちらをご紹介します。

①自分自身に関連が深いと記憶に残りやすい。(つまり私物だと関連性が深いので覚えやすい)

②自分の感情に関連深いと記憶に残りやすい。(つまり私物にムカついているとついでに覚えやすい)

③「変なもの」「不道徳なもの」「ネガティブなもの」はより記憶に残りやすい。(「うんこドリル」「出ない順」の流行には訳がある)

この「うんこドリル」と「出ない順」の二つについては、私もすでにブログで紹介をしておりますので、やはりここでも著者との思考の方向性が重なっていることを確認することができました。

 

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