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「X’mas」の表記は間違いか

2022年12月25日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

昨日(2022年12月24日)、子供たちを連れて近くのショッピングセンターに買い物に行きました。

すると、ある店先に「Xmas セール」のポスターがあったのですが、うちの長男がすかさず「Xmas(エックスマス)って何?」と聞いてきたので、「えっ?もしかして中学生にもなって初めて見たの? XmasはChristmasの短縮形だよ、だから『’(アポッストロフィー)』もついてるだろ。」と言ったら、「うん初めて。でもなんで『X』なの?しかも『’(アポッストロフィー)』なんてついてないよ。」という返答が返ってきました。

そこで再度よくそのポスターを見てみると「Xmas セール」とあり、確かに「’(アポッストロフィー)」がないではないですか!

私は今までこの表記に対して、自分の中で「Christ」の発音に近い「X(クロス)」に短縮の「’(アポッストロフィー)」をつけたものだという勝手な判断をしており、このことについてしっかり調べたことがなかったことに気づかされました。

中高とカトリックのミッションスクールで学び、今英語で飯を食っているというのにです、、、。

家に帰ってさっそく調べてみましたら、なんと私の勝手の判断とはかなり異なった事実を知ることとなりました。

以下、ウィキペディアの内容を引用します。

「Xmasは、Christmasを省略した綴りで、英語圏では広くみられる表記である。これを『エクスマス』と発音する場合もあるが、Xmas やそのバリエーションである Xtemass は、本来は『クリスマス』という典型的な発音を綴ったものである。X は、ギリシア語で『Christ(キリスト)』を意味する Χριστός の頭文字からきており、mas は、典礼・ミサ (mass) を意味し、ラテン語から派生した古英語に由来する。Xmas という言葉は、クリスマス (Christmas) からキリスト (Christ) を取り除くもので、この伝統行事における宗教的な要素を排除して世俗化しようという狙いがあるという言説は16世紀にまで遡ることができるが完全に誤解であり、X(ギリシア文字のキー)がキリストの略記でおそらくは十字架の象徴でもあるということは、歴史的にも十分に証明されている。実際、この略記はイコン(キリスト教における重要出来事やたとえ話、教会史上の出来事を画いた画像)にもよくみられる。オックスフォード英語辞典は、キリスト教(Christianity)を意味するXtianityについても1634年を初出としている。また、メリアム=ウェブスター英語辞典によれば、こうした用法が最もよくみつかるのは『ギリシャ語の知識を持った教養あるイギリス人』からである。」

「Xは、Christを省略した綴りである」という私の勝手な認識自体は間違いではありませんでしたが、そもそも「’(アポッストロフィー)」などないこと、そして背景など根本的な内容については、上記のウィキペディアで言われているような「無教養な人」による誤解とほぼ同様のものであったと告白せざるを得ません。

ちなみに、「’(アポッストロフィー)」のある「X’mas」は完全なる和製英語であり、「短縮形好きの日本人」の誰かが私と同じような勘違いをしてこれまた勝手に創作してしまったということかもしれません。

子供の純粋な「問いかけ」の重要さを改めて思い知りました。

 

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