おすすめ書籍紹介

不登校生が留学で見つけた自分の居場所 #261

2021年12月3日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 不登校生が留学で見つけた自分の居場所

【著者】  赤井知一 酒井邦彦

【出版社】 学びリンク

【価格】  ¥1,400 + 税

【購入】   こちら

本書の著者はかつて大手留学カウンセリング会社で活躍され、ランゲッジ・ヴィレッジに海外留学の事前研修という形で生徒さんを送ってくださった方です。

その後独立され、「不登校生の海外留学の実現」に特化されたターニングポイントという会社を設立されました。

こちらの会社としても事前研修としてランゲッジ・ヴィレッジをご利用になりたいというご希望をお寄せいただきましたが、生活面に問題を抱えておられる生徒さんもいらっしゃることから、一般のお客様と同一期間にお越しいただくことが現実的には難しく、貸し切り利用ができるくらいにまとまった人数でのご利用ができるようになるまでお待ちいただく形となっているのが現状です。

(ランゲッジ・ヴィレッジでは他の生徒様と密度の濃い社会空間を一定期間共有することとなり、生活の背景や性格もすべて異なる方々が、偶然同じ場所に集うという特殊な社会を構成することになるため、通常のご利用にはその条件として誓約書の中に「一定水準以上の社会的責任の自覚と自立性が不可欠あること」を明記しているためです。)

その上で、本書をこの書籍紹介ブログにてご紹介させていただいたのは、本来ならばむしろランゲッジ・ヴィレッジのような事前研修の機会はターニングポイントさんの利用者様のような方々にこそ必要なものであるはずで、一人でも多くの方にこのようなサービスが存在していることを知っていただくことで、その実現が早まってほしいという気持ちがあるからです。

とはいえ、多くの方は「日本の学校にさえ通えなかった子が本当に海外留学なんて可能なのだろうか?」という純粋な疑問を持たれるでしょう。

本書はその疑問に対して真正面から答えています。

実際に本書を読んでみることで、私もターニングポイントさんがやられているこのサービスの価値を強く認識させられました。と同時に私自身がかつて書いたブログ記事を思い出しました。

それは、「海外留学の意義」というミュージカル俳優の山崎育三郎さんがアメリカ留学時代の思い出の場所をたどるアナザースカイという番組を取り上げた記事です。

その中で私は、

「(海外留学における)『大化け』を生じさせるために必要なのは、一見全く前に進んでいないと思えるような不安と苦悩の日々をこらえながらも、それでも諦めない『忍耐力』と自らが持つ、英語以外の自分自身の『強み』だと思っています。そしてこの「忍耐力」と「強み」の関係は掛け算、もしくは化学反応といったものだと思います。」

と書きました。

山崎さんの場合にはその「強み」がダンスという超一流のものだったのであくまでも例外の様に思えてしまいますが、そんなことはありません。

というのも、この関係は「足し算」ではなく「掛け算」だからです。

一流でなくても、人よりもちょっとだけ優れた「強み」というのは誰でも持っているものであり、掛け算は「忍耐力」と「強み」という二つがゼロでなければ必ずその効果は力強く発現するのです。

是非、ターニングポイントさんのサポートによって、一人でも多くの現在不登校のお子さんに「海外留学」というこの掛け算の力を最大限に利用できる機会を掴んでいただきたいと思います。

 

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