おすすめ書籍紹介

究極の英単語(上級の3000語)#297

2023年3月15日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 究極の英単語(上級の3000語)

【著者】  アルク英語出版編集部

【出版社】 アルク

【価格】  ¥1,800 + 税

【購入】    こちら

アルク社は、過去30年以上にわたる学習教材・書籍の発行を通じて蓄積した膨大な英文データや選考資料を基に、日本人の英語学習者にとって有用な英語語彙12,000語を選びだし、ネイティブスピーカーの使用頻度や難易度を考慮して12のレベルに区分した「SVL(Standard Vocabulary List)12000」という段階別学習語彙リストを出版しています。

本書は、その「SVL12000」を3000語ずつ4冊に分けたうちの上から2番目にあたります。

下から順に「入門~初級:日本人必須の英単語レベル」、「中級:TOEICで高得点を狙うレベル」、本書の「上級:英文雑誌がスラスラ読めるレベル」、そして「最上級:語彙マスターレベル」となっています。

本書を推薦する最大のポイントはすべての語彙について例文が用意されており、「文脈」の中で記憶ができる上に、その例文が適度に短い「短文」なのです。

例えばこんな感じです。

「The admiral contemplated the disastrous defeat in the battle.(提督は戦闘での壊滅的な敗北についてじっくり考えた。)」

単語を覚えるためには「文脈」を重視するというのは当たり前のこととして理解されるようになって久しく、私自身大学受験の時にはZ会の「速読英単語」シリーズにお世話になりました。

受験当時、画期的な単語帳として大いに活用させていただき、その効果も十分享受させていただいたのですが、あくまでも「長文」であり(もちろん、それこそが価値というのがこちらのコンセプトですが)、本書の短文の中にいくつも単語がある形と比べると、一単語当たりの文章効率は見劣りすると言わざるをえません。

時間との闘いの意味合いの強い大学受験ですから、当時本書があれば私は迷わずこちらを選択していたはずです。

つまり、「単語の数」と「文脈」というトレードオフの関係にある両者の絶妙なバランスが本書の魅力ということになります。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆