日本人と英語

グローバル対応能力とは何か

2020年4月10日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英対話力」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは、「グローバル対応能力とは何か」についてです。

グローバル化の現代では、当然のことながら「グローバル対応能力」が必要だと叫ばれるわけですが、ではこの能力が一体何なのかを具体的に説明している文章にお目にかかることはほとんどありません。

この言葉の定義が非常に抽象的なので、その力を身に着けようにも戦略的なトレーニング方法を見出しきれないのではないでしょうか。

本書は、「英語力」および「グローバル対応能力」のトレーニング方法を紹介する本ですが、何が素晴らしいかと言えば、この誰もが曖昧にしがちな「グローバル対応能力とは何か」という定義の部分を非常にはっきり言語化してから、それらの紹介に入っているところです。

書籍紹介ブログの本書の紹介ページにおいてすでにこの定義を「粘り強く柔軟に対応する心理的タフネス」とすでに紹介済みですが、本書にはそこからもう少し突っ込んで具体的に書かれています。

まずは以下にその部分を引用します。

「グローバル社会に出帆すれば、欧米トップ大学のMBAを持つライバルが、英語の分析力を駆使して巧みに論理を構築しながら、会議やネゴシエーションをリードしてきます。このようなときに、イメージによる直感だけでは、受けて立つことができません。求められるのは気分や状況によって揺らぐ、その場限りの共感や嘆願ではなく、どんな場面でもぶれることのない、厳然とした事実による説得です。キーワードは事実性です。事実関係を提示するには、論理性と分析力は必須なのだと肝に銘じましょう。加えて直観力があれば鬼に金棒です。英語の論理性と分析力がイメージの言語である日本語の直観力と補完的に生きてくるような英語学習にすればよいのです。それがバイリンガルの本当のメリットです。」

つまり、グローバル対応能力の本質は、「分析力」「論理力」「説得力」とはっきり明示しています。

それがはっきりしているため、私たちはそれらの力を身に着けるためのトレーニングを行えばいいということになります。

本書での実例はすべてそれらを実行したものです。

 

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