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君に友だちはいらない

2024年1月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

韓国ドラマ全盛のこの時代、私もご多分に漏れずネットフリックスでいくつか見ているのですが、連続ものは見始めるとどうにもこうにも止めることができず、どうしても最終話まで見てしまいます。

それと同じことが、瀧本哲史氏の著書シリーズにおいても現在進行形で起こってしまっています。

そんなわけで、「君に友だちはいらない」を彼の本リレー三冊目としてご紹介します。

そもそも本書はチームビルディング、すなわち「仲間づくり」の大切さを説く本であるのにも関わらず、この「君に友だちはいらない」がタイトルであり、冒頭から本書のテーマが矛盾を抱えていることを読者に認識させつつ、読み進めていく中で、少しずつそれが矛盾ではなく、逆説的に本質を説明するものだと理解できるような作りになっています。

著者はその説明の際、「チームアプローチ」という概念を提示しています。

具体的には、この「チームアプローチ」とは、「良いチーム」を継続的に、システマチックに、何度も再現するための組織づくりの概念だとし、また、「良いチーム」とは、以下の四つの特徴をメンバー間で共有しているチームだと定義しています。

①少人数であること

②メンバーがお互いに補完的なスキルを有すること

③メンバーが共通の目的を持っていること

④メンバーが問題解決のためのアプローチの方法を共有していること

⑤メンバーが相互責任を有していること

つまり、「良いチーム」とは、構成員それぞれがお互いに「異なる能力」をもちつつも、特定の問題解決という「共通の目的」のために「責任」をもって一時的に「集結」して作られたものということになります。

しかも、そのチームは少人数である必要があります。

なぜなら、人数が多くなれば個々人の役割がはっきりしないことで責任の所在はあいまいとなり、そのせいで無駄な仕事が生まれ却って仕事が前に進まなくなるからです。

一方で、「友だち(グループ)」とは、能力も趣味も出自もできるだけ似通っていて、ただ「同じ時間を共有する」こと自体に価値を感じて集結して作られたものということになります。

私たち日本人には、「友達100人できるかな」という歌があるように、友だちは数が多ければ多いほど良い、そしてそれは一時的にではなくできるだけ長く続くことが大切だという共通認識があります。

その共通認識を否定するこの「君に友だちはいらない」という本書のタイトルは日本人として違和感を感じざるを得ないのは当然です。

しかし、著者は、この二つを比較して前者の価値が絶対的に後者の価値に勝るということを言っているわけではありません。

これまで日本のお家芸であった「よりよい商品をより安く大量生産する」というビジネスモデルを急速に葬らんとするむき出しの「グローバル資本主義」の中で、私たち日本人が「人間のコモディティ化」から逃れるための「仲間づくり」の手法としては、間違いなく「前者」でなければならないということなのです。

物心ついた頃から「友達100人できるかな」と歌い継いできた私たち日本人としては本意ではないにしても、失われた30年がいつの間にか四捨五入すると40年になろうとしている日本のビジネスの現場においては、この理解が不可欠であると最終的に納得せざるを得ませんでした。

 

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