新旧交代
2020年11月30日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日(2020年11月28日)の読売新聞夕刊の「よみうり寸評」がアメリカ航空宇宙局(NASA)の「新旧交代」について取り上げていました。
以下、引用します。
「宇宙飛行士は『アストロバン』と呼ばれる車に乗って発射台へ向かう。銀色の古めかしいバンでアポロ計画時代から続く伝統だった。今月、スペースX社の新宇宙船に搭乗した野口聡一さんは、このアストロバンではなく、テスラ社の電気自動車で発射台まで移動した。スペースX社を率いる実業家イーロンマスク氏はテスラの経営者でもある。当然と言えば当然の新旧交代だろう。」
こちらが「アストロバン」で下がテスラの電気自動車「モデルX」です。
ここまで読んで、すぐさま疑問が浮かびました。
確かに、イーロンマスクのNASAへの貢献を考えれば、当然と言えば当然かもしれませんが、この嵩張った宇宙服を着ながらこのテスラのモデルXに載るのは飛行士ファーストに反するのではないか、イーロンマスクは自らの会社の商品の宣伝を優先して飛行士たちの快適性を犠牲にしているのではないかという疑問です。
しかし、寸評はこう続いてきました。
「かつてのだぼだぼの宇宙服とは対照的に、スペースXの宇宙服は黒と白で統一された未来的なデザインだ。」
そうです、イーロンマスクは、NASAの宇宙船、送迎車だけでなく、宇宙服までも変えてしまったのです。
これならば、むしろちょっとした冬山仕様の登山服よりも動きやすいかもしれません。私の疑問など全く杞憂にすぎませんでした。
そして、寸評はまだ続きます。
「2011年に退役したスペースシャトルのコックピットがボタンや計器だらけだったのに比べ、新宇宙船はモニター画面だけで、操作はタッチパネル方式だ。」
これが、スペースシャトルのコックピットで下がスペースX社の新宇宙船クルードラゴンのコックピットです。
イーロンマスク氏のすごさについては、以前のブログでもお伝えしましたが、今回またしても彼の「成し遂げる力」に完全に圧倒されてしまいました。
寸評は、以下のように野口さんのこの新旧交代劇に対する感想で締めくくられています。
「黒電話がスマホに変わったよう」
イーロンマスク氏が、今後どのような未来を見せてくれるのか本当にワクワクしてきました。