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英語上達を妨げる日本人の悪い癖

2023年2月8日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回ご紹介した「世界の日本人ジョーク集」の中で、日本人の英語学習、特に外国人との会話中についついやってしまう「悪い癖」をまさにそのまま取り上げたようなジョークがありました。

それはこんなジョークです。

「日本人は一つのジョークで三度笑う。1. ジョークを聞いたとき。2. そのオチの意味を教えてもらったとき(でも理解できてはいない)。3. 家に帰って、オチの意味が理解できたとき。」

私はこれを本書で目にしたとき、心の底から恥ずかしさがこみあげてきました。

というのも、私のアメリカ留学の初期はジョークのみならず普通の会話においてももこれに近いことが一日に何回も繰り返されていたからです。具体的には、

1.  相手の言っていることが分からなくてもまず笑って理解したふりをする。

2. そのような私の雰囲気を見て相手は、「こいつ分かってないな」と察して、その意味を別の表現に変えてもう一度言ってくれる。しかし、その意味も分からないのにもかかわらず、今度は分かったぞと言わんばかりに笑って理解したふりをする。

3. その日の夜に家で記憶を頼りにそのやり取りを辞書などをフル活用して理解して笑う。(ただし、記憶はあいまいなもので理解できる確率はおそらく10%にも満たないので実際にはほとんどここでは笑えない。)

当然ですが、私も自分自身が明らかに生産性のないバカバカしいことをしていると自覚していたので自己嫌悪に陥るのですが、翌日もそしてその翌日もまた同じことを繰り返してしまうのでした。

ただ、私がラッキーだったのは、私のホストマザーが少なくとも彼女の家の中では私のこの「悪い癖」を許さず、この偽りの「笑い」を見抜き、「あなた分かってないわよね?」と追及してくれたことです。(彼女の存在が、私がランゲッジ・ヴィレッジの仕組みを思いつくきっかけになったことは今までこのブログでも何度も紹介しています。)

このようなことを繰り返すことですこしずつこの「悪い癖」はなくなっていき、分からないことは正直に分かるまで聞き返すことができるようになっていきました。

ちなみに、この「悪い癖」は日本人全般に対するジョークにされるくらいですから、私だけのものではなく多くの日本人が抱えているものであることは明白です。

そして、私には上記のようにホストマザーにさんざんに絞られた経験がありますので、ランゲッジ・ヴィレッジの生徒さんのこの偽りの「笑い」を見抜くことにかけては超一流だと自負しています。(笑)

おそらく多くの日本人の皆様も同じだと思うのですが、このことで最も苦しいのは、自分自身でバカバカしいことだということを自覚しながらもなぜこれを繰り返してしまうのか、その理由が分からないという点にあるのではないでしょうか。

前回の記事にて、この理由が日本人の「本来あるべきところから外れることを極度に避けようとする恥の文化」に基づく相対的行動基準にあるということが分かった以上、私のアメリカ留学の後半と同じように、皆さんもこの「悪い癖」を払拭し、分からないことは分かるまで聞き返すことができるようになっていただければいいなと思います。

そういえば、日本のことわざにも「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とあります。

あっ、それでも一時の「恥」ではあるのですね。

「恥の文化」はかなり深いようですので意識して頑張っていきましょう!

 

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