世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法 #36
2014年5月10日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法
【著者】 斉藤 淳
【出版社】 中経出版
【価格】 ¥1400+税
【購入】 こちら
アイビーリーグの一つであるイェール大学助教授から東京で英語塾のオーナーとなった著者による英語勉強法本です。
様々な学習法を次から次へに紹介され、そのたびに振り回されることになり、多くの日本の英語学習者が半ば英語教育手法に対し不感症ともいえる状態になってしまっているような気がします。
そんな中、またもやこのような学習法が紹介されて、、、、と思われる方もいらっしゃるかと思います。実は私もそのような思いでこの本を手に取りました。
そこで、実際に読んでみた感想を書きます。
仮に日本の英語教育が全くなされていない条件、すなわちフリーハンドで英語教育をゼロから行うことができ、なおかつ英語教育に使用する時間が十分ある条件下では、本書で紹介されている方法はかなり理想的なものではないか思いました。
特に、発音の矯正手法、「動画」を利用して「状況」を数多く蓄積する手法、単語をイメージ化して記憶する手法などは非常に興味深く読ませていただきました。
ただし、このような条件をクリアできる日本人がどれだけいるかということを考えると、私としてはこれを万人に向けてお勧めすることはできません。なぜなら、これらは言ってみれば正攻法な方法で、正攻法であればこそ、私たちが従来の方法で英語教育に取り組んできたのと同等の時間を必要とすると考えられるからです。
一方、私は英語をツールとして使用するための英語学習としては、発音についてはもはや無視すること、そして単語については今までの学習の蓄積を生活での実際の使用環境にてスムーズ化することをまずはお勧めしています。
まさにランゲッジ・ヴィレッジはその環境の提供事業なわけです。
私は、学習時間が限定されている方に対してオススメする英語学習(ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学を含め)には基準を設けています。
それは、以下の二つです。
①日本の英語教育によって培った知識・経験をベースにできること ②限られた時間で結果を出すことができる「効率的」な方法であること
日本の学校英語教育はそう簡単に改善されるものではありません。そうであればこそ、それを所与のものとして、その上に載せることでもっとも効率的、効果的な方法を検討することが最も重要だと考えているからです。
その意味では少しだけ惜しい本だったと思います。
文責:代表 秋山昌広