日本人と英語

「think about 」と「think of 」の違い

2022年11月11日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「ヘミングウェイで学ぶ英文法」からテーマをいただいて書いていますが、第四回目のテーマは「think about とthink of の違い」についてです。

普段何気なく目に触れていたり、時には自分でも口にしていながらもその違いについてほとんど考えが及んでいないというものは結構ありますが、この二つはその典型だと思います。

本書にはこの二つの違いについて非常に丁寧な解説がありましたので以下に引用します。

「aboutには『周囲に』という意味があります。そこから、about 6pmは『午後6時の周囲に』→『午後6時くらいに』という意味になることが分かると思います。そして、ofは『分離』という原義から派生して、『…という性質・特徴の』という意味があります。例えば、Jonny was of medium height and medium build.(ジョニーは中肉中背だ)では、ジョニーという人物像をより細かく特定するために<of +名詞>が用いられます。そこで、think about you と think of you の違いを考えてみましょう。think about youは『あなたのことをあれこれ考える』という意味で、 think of youは『あなたのことを思い出してみる』という意味になります。英語圏では『あなたのことが好きだ』という時にI think of you a lot.と言います。『あなたのことを思い出してはたくさん考える』→『好き』となります。また、遠く離れている家族に心配していることを伝えるときも同じです。また、think of a horseだったとしたら、『ある一頭の馬のことについて考えている』という意味で、少しおかしいですよね。『馬そのもの』ではなく『馬に関わることがら』、すなわち『競馬のレースの結果一着になる馬は何だろうか』ということを考えているので、think aboutが使われているのです。」

以前に「前置詞 of」という記事を書いて、think ofの意味については一応の理解したつもりにはなっていましたが、今回このように、think aboutとの違いを明確にされたことによってようやくその真意が理解できたような気がします。

この解説によって、間違っても「好きだ」の意味で「I think about you a lot.」とは言わなくて済みそうです。(笑)

 

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