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トップの重圧

2020年8月31日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

2020年8月28日、歴代首相在位最長記録を更新された安倍晋三首相が記者会見で辞意を表明されました。

未曾有の国難に見舞われている中で、持病の再発が認められた後、そのタイミングをギリギリ調整しての記者会見でした。

記者会見の概要としては以下の通りです。

・新型コロナウィルスのに対する今後の対策として、「症状に応じた対処法の確立によって若い方の致死率が0.1%に満たないものであり、注視すべきは重傷者リスクの高い高齢者と基礎疾患を持った人たちに対する集中した対処」への変更、具体的には病院施設の負担軽減のために、軽症者を自宅待機や宿泊施設での待機を基本とすることの表明。(指定感染症のカテゴリーの変更の可能性)

・持病である潰瘍性大腸炎が8月上旬に再発し、職務の継続が困難になったとして「病気と治療を抱えて体力が万全でないなか、政治判断を誤ることがあってはならない」との辞意表明。

・自民党総裁の任期を1年あまり残しての辞任に「他の様々な政策が実現途上にあるなか、職を辞することに国民に心よりおわび申し上げる」との陳謝。

・北朝鮮による拉致問題やロシアとの平和条約締結、憲法改正などの政治課題を挙げて「志半ばで職を去らねばならない断腸の思い」の表明。

・辞任の判断について、新型コロナウイルスへの対応で「感染が減少傾向に転じ、実施すべき対応策をまとめた」という判断のタイミングの説明。

・後継の自民党新総裁の選出方法については執行部に一任するが、後継人事が決定されるまでは責任をもって引き続きその職を全うする意思の表明。

第一次安倍内閣における途中退陣もあり、今回の再度の任期途中での退陣にはもちろん賛否はあろうかと思いますが、在任期間中の政策についての評価は別として、上記の内容を考えれば、前回と異なり少なくともこの退陣の選択には多くの国民は一定の理解ができるものと思います。

今回、この安倍首相の会見を見て、「トップの重圧」について深く考えさせられてしまいました。

ランゲッジ・ヴィレッジという、たかだか地方の一施設の代表という「トップ」の立場にすぎない私ですら、その運営に関わる様々なステークホルダーへの責任、そして自分の家族の生活への責任が、24時間365日ずっと頭から離れず、常に頭の容量のかなりの部分を使っている実感があります。

時には、夜中に問題とそれに対応する自分の頭の容量とのバランスが崩れ、夜眠れなかったりすることなど普通にあります。

繰り返しますが、たかだか地方の一施設のトップであっても、このようなプレッシャーを感じるわけで、日本国のトップというレベルで持病の再発と戦いながらのこの数か月の安倍首相のそれはいかばかりだったかと想像するだけで、吐き気をも催しそうになります。

ですから是非、次の首相になられる方は、この職の重さを事前に十分に理解され、ご自身の能力の容量がそれに十分に耐えられることの確信を持った上でその職にあたる決断をしてほしいと思っています。

 

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