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平和な落としどころ

2023年11月19日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

昨日(2023年11月18日)の読売新聞夕刊のよみうり寸評の記事に非常に面白い記事がありましたのでご紹介します。

「2013年公開の映画『謝罪の王様』には様々なお詫びのテクニックを指南する<謝罪師>が登場する。起こしてしまった失敗の重大さに応じて頭を下げる角度と時間を変える。パフォーマンスを駆使して窮地をしのごうとするそんな姿勢と対極にあるのが、秋田の人々の姿だろう。秋田の知事が愛媛の名物『じゃこ天』を『貧乏くさい』とけなした。すると秋田県民の皆さんは誰に指南されたわけでもないのに『うちの知事が大変失礼を・・・』と平謝りして次々とじゃこ天を買い求めた。おかげでじゃこ天の知名度は一気に上がって、今週には秋田と四国4県の合同物産展が東京で開かれるまでに。今回の騒動と映画の世界には通じる部分がないわけでもない。謝罪師いわく、<謝りたい人が謝れば、謝ってほしい人は笑顔になる。世界はもっと平和になる>物産展で愛媛の知事は秋田の知事に『じゃこ天入りのきりたんぽ鍋を』と笑顔で提案していた。平和な落としどころである。」

ちなみに、その物産展の様子はこんな感じです。 

この動画の中の秋田県知事と愛媛県知事のやり取りを見れば、<謝りたい人が謝れば、謝ってほしい人は笑顔になる。世界はもっと平和になる>というのが実感として分かるような気がします。(笑)

少し前にこのブログで「本来あるべき『謝罪会見』の形」という記事を書いて、次のような感想を書きました。

「(吉田屋の)吉田社長は、『自社ですべてをコントロールできる体制づくりを徹底することは絶対に必要なものだった』との心からの反省の弁を述べています。少なくとも私には吉田社長の発言のどこをとっても『言い訳』に聞こえる部分は一切ありませんでした。今までいくつもの企業の『謝罪会見』を見てきましたが、すべては『言い訳』が前面に出るものであり、自らの責めを少しでも軽くしようという意図がみられないものは皆無でした。もちろん、吉田屋さんは、今回絶対に起こしてはいけない事故を起こしてしまいました。しかし、この会見を経て、このようなトップがいる会社のお弁当は、今後はきっとどこよりも安心して食べられると少なくとも私は感じました。」

このように、前回では謝罪の要点は「トップの姿勢」だと強く感じたわけですが、今回の記事からは本当の謝罪の要点は、実はそれよりも「被害者と加害者のその後の関係性」にあるのではないかということでした。

もちろん、食中毒という実際に命の危険にさらされた被害者がいる前者とそうではない後者とを同一視することはできませんが、ただ前者であっても、吉田屋さんがトップのみならず会社全体がこの件で変わり、本当に「どこよりも安心して食べられる」という安心感をもたらすことができれば、謝罪師がいう<謝りたい人が謝れば、謝ってほしい人は笑顔になる。世界はもっと平和になる>ことにつながるような気がします。

 

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