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未来のイノベータ―はどう育つのか

2018年10月5日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

私も三人の小学生の親として、この不確実な世の中をしっかりと自分で切り開いて生きていけるように育ってもらいたいと心から願っていますが、どうやったらそのように育つのか明確な答えを持っていません。

世の中の多くの親がそのような不確実な状況の中で教育をしているのですが、そのほとんどが従来通りの教育制度の中で自分の子が「評価」されれば安心をし、されなければ「不安」になるという、そのような願いとは全く逆の思考をしてしまうように思います。

今回は、世の中の教育を受け入れずに自分の子供を自分で世の中を切り開く人間に育つように、確信的に行動して成果を上げた事例研究をいくつも紹介するという非常に貴重な書籍「未来のイノベーターはどう育つのか」のご紹介です。

本書を読んで理解できたのは、イノベーションを起こすことができる人間を作るために最も重要なことは、親の「認識」と「勇気」なのではないかということでした。

親の「認識」と「勇気」の重要性については、それぞれ次のような記述から感じさせられました。

「創造は癖だ。問題は学校がこれを悪い癖として扱うことがあることだ。どんな癖でもそうであるように、創造性は伸ばすこともできれば、抑え込むこともできる。」

これは、イノベーションを起こせる人間を意識的に育てることは可能であるという「認識」の重要性を指摘しています。そして、

「現代の社会で大多数の人と違う発想をするために、違う行動をとるのは容易ではない。それを変えるには大人の行動を根本から変える必要がある。4歳児は絶えず質問をし、物事の仕組みについて首をひねっている。ところが6歳半くらいになると質問するのをやめる。なぜなら学校では厄介な質問よりも正しい回答が歓迎されることを学ぶからだ。そして成人して就職した時には、自分の中から好奇心を締め出してしまっている。」

つまり、その認識があっても、この同調圧力に屈しない「勇気」がなければだめだということです。

当然のことですが、イノベ―ティブな人間は、従来の教育からは生まれません。ならば、従来通りの教育制度の中で自分の子が「評価」されなければ「不安」を覚えるような思考の癖を親がまず自分の中から締め出す努力をしなければなりません。

その姿勢は明らかに他の大多数とは全く異なるので、「変わり者」のそしりを受けるかもしれません。そしてその教育を受ける子供も同様でしょう。

「変わり者」のそしりを喜んで引き受けるようでなければ、未来のイノベーターが育つことはないことは明らかだということが良く分かりました。

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