皆さん、こんにちは。

先日（2024年3月15日）、日本の大学教育関係で非常に興味深い取り組みに関するニュースがありました。

それは、東京工業大学、多摩美術大学、そして我が母校である一橋大学が協力して変化の激しい現代社会における「新たな価値を創造できる人材」の育成を目的として取り組むプログラム「Technology Creatives Program」の一環として、オンラインのデザイン講義シリーズ「NVCA」を無料公開したというものです。

こちらがそのガイダンス動画です。

「えっ！？大学の講義を無料公開なんてあり得るの？」

なんて疑問の声が聞こえてきそうですが、このブログではすでに8年も前に、ハーバードやMITをはじめとする世界の有名大学による「MOOC（Massive Open Online Courses ）」という講座をインターネットによって世界のどこでも無料で見られるサービスの公開を取り上げております。

日本でも2013年の時点で、日本版MOOCとでも呼ぶべきJMOOC（Japan Massive Open Online Courses：日本オープンオンライン教育推進協議）がサイトを公開しています。

その意味ではこのような授業のオンラインでの公開自体は目新しいことではありませんが、日本の大学の世界的な評価の低下への対応策として、複数の大学がそれぞれの強みを持ち寄って一つの講座を運営するというのは非常に期待が持てると思いました。

しかも、この三つの大学は総合大学ではなく「工業」「美術」「社会科学」という分野に特化したカレッジであるため、もはやこのような取り組みは必須だと思っていたところでのこのニュースでしたのでなおさらです。

このような取り組みが次々に生み出されることを強く望みます。