おすすめ書籍紹介

英会話のための英作文トレーニング #302

2023年6月4日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 英会話のための英作文トレーニング 

【著者】  海渡 寛記

【出版社】 クロスメディア・ランゲージ

【価格】  ¥1,780+税

【購入】    こちら

日本人は自分が言いたいことをまずは日本語で頭の中に思い浮かべます。

つまり、日本人が英語を話すということは、この頭に浮かんだ日本語を英語に直すことを高速で行うことだということになります。

そのためには英文法をマスターして英文作成のルールを身に着けること(第一段階)、そしてそのルールを使って英文を組み立てることができるようになること(第二段階)、最後にその組み立てのスピードを反射的に行うことができるようになること(第三段階)という三つの段階を踏む必要があります。

私のブログではいままで何度か私の中学校の英語の恩師K先生について言及していますが、その中で次のように書いたことがありました。

「K先生の口癖は『英語はね、通じればいいんだよ~』でした。そして、テストの中で一番重要な部分は『英作文』であるとことあるごとに言っていました。『英作文ができるってことは英語ができるってことなんだよ~』という言葉を今でもはっきり覚えています。」

この二つの先生の口癖は私の英語教育の核心となり、ランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座(文法と英作文)」と「国内留学(会話)」の三段階方式につながっています。

本書は、私が最も重要だと考えるこの三段階方式をそのまま一冊にまとめたようなものです。

具体的には、第一章で英文法のおさらいをして、第二章で様々なシーン64場面(自分自身について、日常会話、仕事、英語で困ったときなど)で使える表現の英作文を繰り返すことで、文の組み立てのスピードを反射的に行うことができることを目指すというような私が考える「第三段階」に近い形になっています。

今まで日本では、文法を大切にしながらアウトプットを鍛える英語教育に目を向けることはほとんどありませんでした。

そのために、「日本人は文法ばかりやっているから話せないんだ」というトンチンカンな批判によって文法軽視という絶対にとってはいけない方向性を生むことにもなってしまいました。

その意味で本書は、「文法」と「会話」の橋渡しである「アウトプット教育」の重要性について改めて気づかせてくれる貴重な一冊です。

 

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