おすすめ書籍紹介

ニューズウィーク2020年3/3号 #235

2020年3月12日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 ニューズウィーク2020年3/3号

【出版社】 CCCメディアハウス

【価格】  ¥436+ 税

【購入】   こちら

私も、実際に仕事でもちゃっかりAI翻訳にお世話になっており、その精度をかなり高く評価しています。

そして、その実際の利用感を踏まえながら、昨今のAI翻訳の発達のすごさとそれがもたらす英語教育産業の未来についてのブログ記事を以下の通り数多く書いてきました。

AI翻訳の実用化」「AI翻訳時代の英語学習の意味」「AI翻訳精度が急速に向上」「AI翻訳時代の英語学習の目的とは」「AI翻訳は語学のファーストフード」「AI翻訳の発達と英語の重要性

そのため、「AI翻訳」に関する知識を体系的にまとめた出版物が出ることを首を長くして待っていたのですが、ようやくニューズウィークさんが特集を組んでくれたので早速ご紹介したというわけです。

本誌によれば、長い間、機械翻訳は絶対に人間の翻訳力にはかなわないというのが定説だったものが、ここへきて上記の複数の記事に書いたような急激な発展をもたらした立役者は、AIのディープラーニング(深層学習)を活用した「ニューラルネットワーク翻訳」という仕組みだそうです。

ただ、この「ニューラルネットワーク翻訳」をもってしても残された機械翻訳の弱点があるようです。

それは、この成果がどこまで行っても膨大なデータに基づいて確率の高い答えを導き出すだけで、生身の人間のように意味や文脈に基づいた解釈をするわけではないから、時に信じがたいミスを犯してしまう可能性を排除できない点です。

例えば、グーグル翻訳は「sister」を状況に応じて妹と姉に適切に訳し分けることがいまだにできないと言います。そして、仕組みとして確率論を活用し続ける以上、今後もこのリスクは存在し続けるはずです。

最近も、実際にコロナウィルス対策において外国人に向けての情報提供サイトの翻訳にAI翻訳を活用することで「誤訳」が生じたことを問題視するニュースについてのブログ記事を書いたばかりでした。

となれば、これからの世界は、時々起るそのようなミスのリスクを受け入れることで多くの人々が外国語学習をすることなく、翻訳の恩恵にあずかる一方で、どうしてもリスクを受け入れることができない「一定の人たち」は今後も「外国語学習」を今まで以上に深く行うことで、自分自身で意味や文脈に基づいた解釈を行う社会に落ち着くのではないかと私は感じました。

この「一定の人たち」の定義はなかなか難しいのですが、例えば大勢の現地の工員を束ねなければならない製造責任者やグローバルに商品を売込む必要のあるセールス担当者などは間違いなく当たるはずです。

その時に、私たちはその「一定の人たち」に対して、深い「外国語学習」の機会を提供できる施設でありたいと思います。

 

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