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民間人だけの宇宙ツアー

2021年9月20日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日、2021年7月20日にアマゾンの創業者ジェフべゾスの経営する宇宙企業ブルー・オリジン社が世界初の有料宇宙「飛行」を実現させたとの記事を書きました。

それから約二か月遅れで、テスラのCEOイーロンマスク氏率いるスペースX社が米国の実業家ら4人を乗せた有料宇宙「旅行」に関する以下のような記事がありました。

「米国の実業家ら4人を乗せた米スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」が15日午後8時頃(日本時間16日午前9時頃)、フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。ロケットから切り離された宇宙船は予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。3日間、地球上空を周回した後、同州沖に帰還する。」

ちなみに、スペースX社の「クルードラゴン」については以前にこのような記事を書いています。

ここで注意していただきたいのは、前述のブルー・オリジン社のミッションに関して「有料宇宙『飛行』」と表記したのに対して、今回のスペースX社については「有料宇宙『旅行』」としたところです。

つまり、前者が宇宙空間での「無重力」をほんの短時間経験するという内容なのに対して、後者はこの記事を書いている時点(9月17日)で、まだ宇宙空間にいるという本当の意味での「宇宙旅行」を有料で提供したという点に大きな違いがあります。

しかも、今回の地球周回ツアーには、宇宙飛行士は同行しておらず、宇宙船は自動操縦だったというのも特筆すべき点です。

そして、極めつけはその価格ですが、記事では以下のように書かれています。

「スペースXは旅行費用を明らかにしていない。米航空宇宙局(NASA)は、クルードラゴンが地球とISSを往復するのに、1席あたり約5500万ドル(約60億円)かかると試算している。今回は、アイザックマン氏が4人分を全額払ったとされる。」

さすがイーロンマスクもすごいですが、三日間の宇宙旅行に合計240億円近い金額を支払うことのできる乗客のアイザックマン氏もすごすぎます。

今の日本ではこのようなスケールで物事をやってのけられる人は見つけることはとてもできません。30年前、日米にこれだけのスケールの差が生じることを誰が想像したでしょうか。

そう考えると、日本人にとっては驚きよりもむしろ虚しさが先行すべきニュースのような気がしてしまいます。

 

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